雪の茅舎 秘伝山廃 純米吟醸 720ml
特定名称:純米吟醸 原材料:米・米こうじ
精米歩合:55% アルコール度数:16度
2021年6月26日試飲出来たのでレヴュー追記しました
2021年6月3日入荷しました!
超久々にコチラをとってみました
※今回話しがソレまくってるので読み飛ばして下さい※
10年近くも昔になるでしょうか
当時まだこの業界駆け出し中でとある試飲会に参加していた時の事
其の頃から「雪の茅舎」ブランドの凄さは知っていたので真っ先にブースへ向かったのですが
そこで出会いました
今でも覚えております
衝撃的なほどの舌触りだったのを
ややもすると何か特殊な物が入っているのか!?などとも思った程です(入ってませんでした(笑))
かなりとろりとした状態で口の中に広がるのですが決してドロドロでもベタベタでもなく
本当に感動的かつ絶妙なトロリ感が表現されていました
早10年以上酒屋に勤めてきましたが未だにこの舌触りは他で経験した事がありません
懐かしい日を思い出してしまいました(笑)
今でも上記の酒質が表現されているかはわかりませんが(試飲出来るのだいぶ先になりそうです)
優れた酒質であることはもはやこのブランドにおいては基本中の基本
繊細さも兼ね備えながら非常に上品な呑口です
通常の山廃純米も商品としてはリリースされているのですがソチラには一切表現されていない柔らかさが特徴です
さてなぜ今このお酒を取ったかと言いますと
これからの時期どうしても夏酒などを代表とした冷たく飲むお酒がメインになりがちです
ですがお酒の美味しさは常温や燗でも楽しめるという事に主眼を置きたかったのです
当店コロナさんが流行るちょっと前くらいから「定番酒」の魅力を前面に出したくて現在扱いのお酒全てにおいて定番品を見直しました(現在進行中)
季節品がその時だけの味わいや蔵の本質とは違う基軸であったりなど様々な理由もありまして
そのブランド本来の「美味しさ」がどこに表現されているのかを追求していこうと考えた次第です
といいましても季節品には季節品の良さがたっぷりと詰まっておりましてそれはそれで格別な旨さであることは間違いないと思っています
ですので季節品も維持しながら定番品の拡充を図っていこうと近年取り組み始めました
一気に変えてしまうのは混乱の元でしたので年単位かけてじわりじわりと変えてきました
今後も定番品の「良さ」に取り組みたいと思います
おっと話がだいぶそれてしまいました
定番品には「いつも美味しい」という他には出来ない魅力が詰まっております
その美味しさを是非ご堪能頂けたらと思います
今作は冷たい状態から温かい状態まで何れでも美味しく飲める稀有な作品の一つです
暑気払いも兼ねてゆったりと燗酒など如何でしょうか
すごく落ち着きますよ(笑)
是非一度この作品をお試し下さい
非常に面白い酒質で有ることは間違いありません
2021年6月26日試飲やっと出来ました!
概ね上記の内容通りの風味でしたので一安心したところです(笑)
肝心の燗酒については試せてないのが実情ですがなんとかします!
で久方ぶりにとってみて味わった感想ですが
昔の作品がブラッシュアップされているというイメージ通りと言いますか本当にそのままの美味しさでした
超すげぇ…とちょっとため息出たくらいです(笑)
山廃仕込みと明記されてる時点で敬遠される方達もいるかと思いますが非常に勿体ない
雪の茅舎ならではの山廃感の表現力の上手さが際立っておりそこが「秘伝」なのかなといった次第
よくわからない山廃感は一切出ておらず香り味共に生酛感!!ではなくまた速醸でもない感はしっかり表現されていました
とっても柔らかい芯が効いており全体に骨格をもたらしているのですがその部分が一切キツくないと言いますか押し付けがましくないといいますか
「在る」事がナチュラルでした
見事なまでの上質な山廃表現だと思っています
個人的になのですが山廃や生酛だからといって(速醸ではないからといって)そこに個性が表現されているのは違うのかなと思っています
生酛系≒速醸系だと思って仕入れしてます
そしてこの作品の素晴らしさを体験する上で必要なのは通年品の超定番である純米吟醸と飲み比べだと思います
飲み比べで売上を増やしたいとかそんなやり方は大嫌いなのが前提と明記しておきます!(笑)
理解(または納得)する上での必要性としてこの作品同士の飲み比べで速醸の良さと山廃の良さを体験出来ると思います
先ずはお試しを
コチラの飲み比べの時は冷たい状態の方が解りやすいのかなと思いますので10度くらいの状態でお試し下さい
常温(15-18)くらいまであがっても面白い表情を魅せてくれますのでソチラも是非(笑)
皆様方にこんな山廃作品があるんだという事を知って頂けたら幸いです
- 商品価格(税込)
- ¥1,870