英君 純米大吟醸 斗瓶囲いしずく 720ml

特定名称:純米大吟醸 原材料:米・米こうじ

精米歩合:40% アルコール度数:15度

英君が誇る名品中の名品です

年間生産量は年にもよりますが四合瓶で100本あるかどうか程度です

それもそのはずでして

英君ブランドは鑑評会への出品酒は基本的に商品として販売しているお酒を出品しています

鑑評会用の別仕込み等では無いということですね

それもありまして

今作も中身への手間暇のかかり方が尋常じゃないやつです(笑)

斗瓶囲いって時点でも超手間暇かかるんですが

袋吊りで上槽後に斗瓶囲いによる氷温貯蔵なんです

いやぁ…流石出品しているだけの事はあるなぁと…

高級酒の繊細な味わい表現は結構難しいものがありまして

共通事項としては「繊細」ではあるのですが経験値が少ない時に飲んだ高級酒の味は単純な美味しさだけになりやすいです(こんな味がするこんな香りがあるというのは解ってもらえるかと思います)

ですが何故コレがこんな値段なのか等についてはよく解らないと思います

確かに非常に呑口も上品かつ洗練されて角がなく柔らかくもハリつやのある美味しさ

更にそれらを纏めるブランドとしての一つの極致である「美味しさ」

他にも様々な要素が溶けて混じり合っていますがもはや文章化しづらいんですよね(笑)

ただまず間違いなくこの様な値段のお酒達は「美味しい」のが当たり前ですのでその点はご安心を

 

一言で簡単に言うなれば「別格の美味しさ」に纏まるでしょうか

すんません…ありきたりで

でも本当にコレに尽きるんですよ

日本酒担当:稲吉も業界入りたての頃やたらと苦労しました(笑)

どこの蔵元さんでも(当たり前ですが)最上級作品達は超美味いんですよ!

が差異が解りませんでした…(周りの説明等聞いても単語は解っても真意が解らず)

大凡ですが一升瓶1万クラスのお酒達ですね

何を飲んでも単純に「美味しい」でした

これじゃ駄目だとそこからだいぶ勉強&経験を積み重ねましてある程度明確に差異を説明出来るようにはなりましたが経験が無いと絶対に解らない味が有るというのを知れたのが大きかったです

お酒類を豊富に嗜んでいる方には解ってもらえるでしょうか(笑)

 

なんだか前置きが長くなりましたが…

肝心の中身を視ていきましょう

※今回は特別に有志からおすそ分け頂いた分です開栓後2日目以降となります※

香り

英君と言えば清涼感のある爽快なハーブ感系統の香りが特徴の一つとしてあります

緑生原酒とかに有るアレ系ですね

冷やし込んでいると明確にその系統の香りだけが立つので解りやすいかと思います

この香りだけを視ても愉しみやすい(解りやすい)ので是非お試しを

温度があがると共に米由来のふくよかな甘を纏うようになります

スッキリ感だけでなく甘旨方向に進み始める訳ですね

 

味わい

美味い!(笑)

だけではなくて

一寸攻めてくるようなドライ感で締りがある感じですね

温度が上がってくると果実系統の甘旨がメインになりながらも自然と消えていくようなキレです

やっぱりこの辺りの表現力といいますか有りそうで無いのが本当に素晴らしいです

高級酒は冷やしすぎるとその超繊細さ故に本領発揮しないことが多々あります

今作においてもそれは有りまして10度くらいがメインではないかと思います(もうちょっと上がっても大丈夫)

超まろやかな口あたりも秀逸ですねぇ

常温に近づくにつれふんわりとした米感も加わって更なる表現力を発揮します

 

総評として

トータルバランスとして果実感に近いような表現力をたっぷりと魅せてくれる作品でした

ですがお米の酒なんですよねぇ(笑)

高級酒に共通な繊細な甘味を楽しむ為の特別な一本とも言えます

線が細いわけではないのですがかといって重クドい感などに繋がるような部分は皆無ですね

自分で取り扱っておきながらなんですがやっぱりめっちゃ美味いっすね(笑)

そうそう利き酒出来るようなお値段ではなかったので今回は非常に助かりました

あ…ですので

甘さが苦手な方等にはとても不向きですのでご注意下さい

日本酒をこれから愉しみたい方などにもオススメではあります

日本酒を更に美味しく楽しむ為の経験値としても一回試してみる事をオススメします(笑)

 

商品価格(税込)
¥4,950